こんにちは、まちゃひこです。
現状の求人市場というのは、求人件数がとても多く転職者にとっては「売り手市場」となっています。それだけに、情報を的確にあつめ、比較・検討をじっくり行うことが大切になってきます。
このことに関しては以下の記事で詳細に書いてますので、ご興味のある方はそちらをご参考ください。
この記事では、最近のネットに特化した求人の特徴といった背景を説明し、それから4つのネット求人媒体を紹介します。
今回は求人に対する視野を少しでも広げてもらうことを目的としていますので、リクルートやインテリジェンスといった最大手企業の媒体はあえて扱っていません。
転職を検討されている方はご参考にしていただけると幸いです。
目次
- 求人媒体の現状(読み飛ばしOK)
- 複数の求人サイトを比較することが大切
- 第二新卒の就職フォローに注力した「第二新卒ナビ」
- 口コミ情報が豊富な「キャリコネ転職サービス」
- 理系向けの転職支援サービス「研究職転職ナビ」
- Facebookを利用したスカウト転職サイト「Switch.」
- あわせてどうぞ
求人媒体の現状(読み飛ばしOK)
リーマンショック以降、求人件数は増加の一途をたどっているわけですが、求人広告数もとんでもない数に膨れ上がっています。
ここでちょっと下図をご覧ください。
引用:公益社団法人 全国求人情報協会 : 調査発表/求人広告掲載件数
有効求人倍率はハローワークで募集している求人件数を示していますが、このグラフはリクルート(タウンワーク、リクナビNEXTなど)やインテリジェンス(an、DODAなど)の一般企業の媒体の掲載件数のグラフです。前年度比のグラフとなっているのですが、注目して欲しいのは右下のネット求人です。グラフの棒が上を向いているというのは去年より増えていることを示しています。他のフリーペーパーや折り込みになどの他媒体と大きく違うこの傾向は、求職者数や募集企業数というよりもむしろ近年の日本のライフスタイルを反映しているものでしょう。ひとことでいうと、スマホですね。
ネットインフラが整備され、使用する端末も手軽なものになった近年ではスマホでの求人応募がめちゃくちゃふえています。たとえばいまではどこの会社のフリーペーパーでもネットに転載されているのですが、半数以上か下手すれば7割がスマホからの応募だったりするのです。
また、人材系の仕事というのは立ち上げるのにお金がかからない特徴があるため、新規参入しやすい業界です。派遣にしろ求人にしろ、「ひとを集めて、クライアントに引き合わせる」という事業の根幹となるプロセスのなかに「物」を挟まないシンプルな構造のためでしょう。
もちろん、フリーペーパーを主体とするならばそれなりに大変な準備とお金が必要になるのですが、インターネットが身近になったことでさらに敷居が低くなりました。つまり、これからも「新しい職探しの仕組み」は常に開拓されていくだろうと予想できます。
求人の世界はいまやかなり競争の激しい業界となりました。最近であればAKB48をイメージキャラクターに採用したディップ(バイトル)の台頭がいちばんわかりやすい例かとおもいます。他にも新卒・中途採用がメイン事業だったマイナビのアルバイト案件の強化(マイナビバイト)があったり、地域に密着した新興の求人サイトもどんどん出てきています。
そのなかで生き残っていくためには「優れたコンテンツ」であることが絶対条件となっています。それは言い換えると、
「仕事を探すひとにとって、有益な情報が集めやすくなった」
ということになります。
複数の求人サイトを比較することが大切
職探しの動機はひとによってさまざまです。
いわゆる
「働きがいのある職場」
を探しているひともいれば、
「生きるためになんでもいいから働かないと!」
という方もいるでしょう。
「ここだ!」とおもって丹念に探したいひとにとっても、片っ端から数を受けていくひとにとっても、まず情報量が必要になってきます。
「なんでもいい」とおもっても、やっぱり勤務地や福利厚生などについても重要な問題で、働きだしてから後悔するっていうケースも少なくありません。たぶん、みなさんも近くにそんなひと、いるんじゃないでしょうか?
媒体ごとに、そして広告ごとに得られる情報の特徴は異なってきます。
また「媒体によって求人の記載ルールが違っている」というケースもしばしばみられます。求人広告は労働基準法が当然守られている「はず」ですが、都合の悪いことはできるだけ書かれていない、あるいはグレーな表現に変えているということが多々あります。ですので、気になった会社の求人は複数の媒体でチェックできるのであればしておくに越したことはないです。
また、広告の制作者によってリアリティが信じられないくらい変わってきます。
求人広告を作るうえで、クライアントにヒアリングを行います。そのとき担当者がどれだけクライアントを把握しているかで、その職・職場の魅力を捉えきれているかでリアリティが変わってきます。
採用に関わる仕事をしていると、やはり良い広告を出稿した企業というのは良い採用ができている傾向にありました。
気になる会社の情報を少しでも具体的に取り入れるため、複数の転職サイトに登録しておくことをぼくはお勧めします。
また、長く働くためにはその会社や業務との相性も大切。このズレを「ミスマッチ」というのですが、実は採用で最も難しいのはひとを集めることよりも、マッチングを生み出すことなんです。
「仕事を一度やめた」経験がある方なら、この大切は身にしみてわかるのではないでしょうか? 特にこのマッチングを重視したい方は、エージェント制の転職サイトを活用することをお勧めします。
前置きが長くなりましたが、転職サイトを見ていきましょう。
第二新卒の就職フォローに注力した「第二新卒ナビ」
大卒の3年後離職率は3割程度といわれていて、「定着」の問題は雇用者と被雇用者の双方にとって大きな課題を持っていると考えられるでしょう。
この既卒3年以内のひとを「第二新卒」呼ぶ風潮も気がつけば世の中にずいぶん浸透したようにおもいます。「早い時期に仕事を辞めたこと」に対しての焦りや不安を多かれ少なかれあるんじゃないでしょうか。ぼくも求人の仕事で「採用決まったよ!」とクライアントの方にご報告いただいたとき、一度採用者にお会いしたことがあります。その方も「第二新卒」だったのですが、いわゆる「新卒カードがなくなった」ことへの焦りと不安があったとおっしゃっていました。
実はこの点、そんなに気にすることもないんです。
もちろん、財閥系大手企業ともなるとキャリアやスキルが絶対条件になるところばかりですが、ほとんどの会社で「未熟でも、どんどん成長してくれる若い社員」のニーズは多いです。スキルについても、よっぽど人手の足りていない会社じゃない限り、「できなくて当たり前」というスタンスでいます。
第二新卒の就職活動では、不安や焦りから冷静さを失ったり、また「自分ができること(=スキル)」を客観視できなくても無理はありません。だからこそ、その道のエキスパートに相談しながら就職を目指すことをお勧めします。
「第二新卒ナビ」は第二新卒に特化して就職にあたっての面談や面接対策といったことを重視しています。また、第二新卒をターゲットとした企業の案件も豊富にあることから、スムーズに職を見つけられる可能性があります。
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口コミ情報が豊富な「キャリコネ転職サービス」
性格の悪いことをいうと、給与明細とか仕事の「ここだけの話」ってついつい気になってしまいますよね。
このサイトのつくりの特徴は「潜在転職者」のニーズに特化したものとなっているところです。つまり、
「いまのところ転職は考えていないけれど、転職ってどうなんだろう?」
「他の会社ってどうなの?」
「私のキャリアはこれでいいのかな」
といった方に向けてリアルな情報を提供するコンテンツになっています。
会員登録することで「年収についてのぶっちゃけ話」「企業の口コミ情報」の閲覧ができるようになります。
また、企業側としても近年「スキルのある社員」の獲得が非常にむずかしくなっていますので、各社の人事部も福利厚生の整備などの必要性にかられているそうです。うちの嫁の会社では、女性の子育て支援・復職支援の制度が近年かなり充実化されたそうで、まぁいろいろと大人の事情もあるそうなのですが、「優れた女性社員の離職を食い止める」ことを目的としているらしいです。そういう情報はなかなか求人広告では出てこない情報なので、本格的な転職の情報収集用や、あるいはもっとライトに話のネタなんかに登録しておいても損はないかなとおもいます。
理系向けの転職支援サービス「研究職転職ナビ」
ぼくも理系出身なのですが、理系としてのキャリアにもいろいろあります。
なかでも企業で研究・開発の仕事をして「ものづくり」に携わる形で活躍される方が一番多いとおもいます。ぼくの嫁や友だちなんかもそういう人種です。
ぼく自身「いまからでも研究職いけるやろ」とか無責任なことをいわれることが多々あるのですが、大学でニッチな研究経験(それも理論・シミュレーション系)しかないので拾ってくれる会社なんてないだろうなぁなんて思ってため息をつくときだってあるっちゃあります。
リンク先のマンガでは理系出身者のキャリアについてサクッと描かれています。会員登録しないと最後まで読めないのが例のごとく仕様になっていますが、大学研究室出身のスタッフが監修しているということもあって、共感できることもあります。
また、ここが本題なのですが、理系の転職って「エージェントのひとが仕事内容や業界の実情をよく理解していない」 ことで失敗するケースが多いらしいです。これ、ぼくの大学の先輩もいってました。キャリア転職では当然「専門性を活かす」ことが前提になるのですが、サポートしてくれる方がその知識を知らないようでは話になりません。
「研究者の未来」では、理系キャリア転職のマッチングに注力していて、実際に他の転職サービスに比べて5倍以上の成果を上げているとのこと。
ステップアップのための転職であるほど、信頼できるキャリアサポートを受けながら行うのが大切です。
理系・研究者のキャリアをマンガでわかりやすく解説!【研究者の未来】
Facebookを利用したスカウト転職サイト「Switch.」
で、でたぁ〜って感じの顔本でできる転職活動サイトです。
インテリジェンスでも「LINEバイト」が登場しているように、SNSを利用した求人は今後も増えるような気がします。
特徴はなんといっても「楽」っていうこと。
会社探しっていうのはぶっちゃけ「めんどうくさい」ことで、できれば会社の方からきてくれたらめちゃくちゃ楽、というのも本音でありますよね。
Facebookアカウントで簡単に登録でき、スカウト企業へのレスポンスもワンクリックでできる手軽さが最大の特徴です。アレ系サイトのぺ◯ーズじゃん。
もちろん、
「他人に使っていることが知られない」
「見られたくない企業をブロックできる」
「顔と氏名はマッチングするまで企業側には見えない」
「企業にFacebook情報は公開されない」
などの配慮もあって、安心といえるでしょう。
転職を本気で考えているなら、「Switch.」はメインで使うというより、サブで使うのをお勧めします。いい企業が見つかればラッキー!程度に登録しておくのがいいでしょう。
まとめ
他にもいろいろあるのですが、さすがに分量が多くなりすぎるのでこの記事では以上の4つのサイトの紹介に留めておきます。
ご覧いただいたように、各媒体とも「求職者タイプに特化した媒体作り」を行っていて、かゆいところに手が届く系のサイトになっています。求人媒体も多様化することで求職者一人ひとりのニーズに応えやすくなったような気がします。
でも転職サイトって、あんまり詳しくなりたくないですよね。「あいつ一生転職してる」みたいなかんじで笑
ともあれ、一生の仕事を見つけるためにも、情報は多く仕入れきちんと精査するという
ことが基本ではないかとおもいます。
それではながくなりましたがこれで終わりたいとおもいます。
あわせてどうぞ