人の転職を笑うな

元求人広告企画営業が転職サイトやサービスの紹介!そして求人市場をデータや経験、トレンドを参照しながら解説する、求人・転職に特化したブログです。ご感想や寄稿のご依頼はmachahiko1205(あっと)gmail.comまでお気軽にご連絡ください。詳しくはプロフィール参照。

「転職」という言葉が脳裏によぎったら、
まずはコチラ
をご覧ください。

スポンサーリンク

過労自殺は本当に増えているの? 最近あなたの労働環境は変わりましたか?

Hatena Feedly

f:id:bibibi-sasa-1205:20170123104847j:plain

 

こんにちは、まちゃひこです。

就労関係のコラムをちょくちょくこのブログでも書いているのですが、なんといっても昨年は電通で起こった新入社員の過労自殺がとりわけ大きく報道され、一種の社会現象ともいえるぐらいに「過労問題」が注目されたのではないでしょうか?

労働と命に関がより真剣に議論されることを狙って立ち上がった「ブラック企業大賞」というものもこのブログで取り上げさせていただいたのですが、当然ながら昨年は電通が受賞した形になりました。

 

www.macha-job.com

 

しかし、これは電通の特有の激務が故のことというよりは、「電通という超一流企業でこのような労働環境を強いられていた」ということが問題の本質にあって、世の中にはより過酷な労働環境をしいている企業がもっともっとあるというのが現状だと思います。

求人広告の仕事をしていた時に感じたのは、一般的に大企業よりも中小企業の方が残業時間が多く、福利厚生などの制度が整っていない、また有給休暇が取りにくいということでした。実際、これらの労働者の環境整備というのは企業の体力があって初めてなせることであり、運営が軌道に乗っていない企業や、慢性的な人材不足に喘ぐ企業ではどうしても優先順位が低くなってしまい、なかなか手が回らないところなのです。

それについては世の中に出回っている求人広告を見るとき、いくつかのポイントに注目して読んでみると、その実情が垣間見れたりします。

 

www.macha-job.com

 

さて、今回の本題は「自殺」です。

以下では厚生労働省のデータを見ながら、このことについて書いてみたいと思います。

 

実は「自殺」近年減少傾向にある

先日、こんなニュースを見つけました。

www.asahi.com

朝日新聞デジタル「就活割」

 

なにかと「自殺」という文字をニュースでよく見るために、「自殺数は年々上がっている」という風にぼく自身錯覚していたのですが、数字を見るとどうやら減少傾向にあるようです。厚生労働省が発表しているグラフは以下です。

f:id:bibibi-sasa-1205:20170123110754p:plain

引用:http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/201612-sokuhou.pdf

 

これは月別の自殺者数の推移を表していますが、年々グラフが下に移動しているのがわかります。ちょっと横道に逸れますが、どうやら自殺数と月というのは何らかの相関があるように思えます。例えば毎年2月と12月は自殺者数が相対的に少なく、年度末となる3月が最多となり、いわゆる「五月病」の影響からか5月もかなり高い数値が出ています。

そして、平成26年だけが8月〜11月の自殺者数が例外的に多くなっています。

もちろん、このグラフは過労自殺以外のすべての原因を含んでいます。

 

過労自殺も実は減っている

昨年の日本の自殺原因・動機の順位は以下のように厚生労働省は発表しています。

1位:健康問題(12,145人)

2位:経済・生活問題(4,082人)

3位:家庭問題(3,641人)

4位:勤務問題(2,159人)

この順位は前年(2014年)と同じとのことで、近年は圧倒的に「健康問題による自殺」が多数を占めています。自殺者の年齢は40代が最も多く、続いてほぼ同数で50代、60代と続き、壮年期にある人の自殺がほぼ半数を占めています。

今年の自殺原因・動機の正式なデータの公表はまだされていないようなのですが、速報によるとこの順位は昨年と変わっていないようです。また、「勤務問題」による自殺(過労自殺がここに含まれます)は、前年より8.0%減だったようです。

 

あなたの会社はどうですか?

これだけでは正直、「2016年の労働と自殺の関係」の話はほとんどできないのですが、この結果を見て、自分の労働環境の変化をちょっと見つめ直してみてはどうでしょうか?

例えばぼくの以前勤めていた会社では、年々残業時間の管理が厳しくなっていました。

ひとつにノー残業デーが設定。これは作られた当初は「あってないようなもの」だったのですが、月に1回の全体会議で月の残業時間が20時間以下の社員を発表したり、残業申請が通りにくくなったりし、当時の同僚に聞くと今では「強制消灯」されるようにもなったようです。

それでもやはり残業時間の多い社員はいるもので、そういう場合は人事担当による面談が行われ、場合によっては職種の変更などの措置が取られたりもします。

 

企業の労働管理は、働く上でのハードフェアに当たる部分を更新していくような行為です。つまり、労働環境を変えるというのは、かなりの力技なのです。

ただ、フリーランスとして自分でお金を稼がなければならなくなったいまふと思うのですが、果たしてこういうことがすべて働くことにとって「良い」ことばかりなのかどうか、なんとなくモヤっとしたものがあります。

働くことばかりが人生じゃないのですが、労働から束縛しすぎないようにするために規則を厳しくするというのは、ちょっとした皮肉のように思えます。

そして見逃してはいけない事実として、自殺者の職業で一番多いのは「無職」の方であり、これは過半数を超えています。社会構造の歪みは、認識の歪みに由来するとぼくはおもうのですが、なにかこう、大事なことがイマイチはっきり見えないところが、モヤモヤの根源なのかもしれません。

 

今日は以上です。

お読みいただき、ありがとうございまいた。

 

あわせてどうぞ! 

www.macha-job.com

www.macha-job.com

www.macha-job.com