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徒然草で有名なあの「仁和寺」がブラック企業大賞の候補になった理由とは?

Hatena Feedly

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日本三大随筆のひとつに数えられる兼好法師による「徒然草」。そのなかでも「仁和寺の法師」はとくに有名で、この法師のちゃめっけ全快のエピソードは印象深いものでした。

時代は下って、徒然草が書かれたとされる1300年初期(※諸説あり)から700年。

世界文化遺産にも登録された仁和寺を運営する「宗教法人仁和寺」がブラック企業大賞2016にノミネートされました。

www.macha-job.com

 

ブラック企業大賞についてはこのブログでも上記の記事で紹介させていただきましたが、日本を代表する寺院がこの賞にノミネートされたことにはぼくも驚きした。また、このブログへ「仁和寺 ブラック」で検索してたどり着いた方もちらほらいらっしゃっるのもあり、今回は仁和寺の過労問題について紹介したいと思います。

 

目次

 

仁和寺はなにをしたのか?

事件についての説明は以下のようになされていました。

2013年、仁和寺が境内で運営する宿坊「御室会館」の元料理長の男性(判決時58歳)が、長時間労働により精神疾患を発症したとして、同寺を相手取り慰謝料や未払賃金の支払いを求めて提訴。2016年4月12日、京都地裁は男性の訴えを認め合計約4200万円の支払いを命じた(仁和寺は控訴せず判決確定)。

引用:ブラック企業大賞: 第5回 ブラック企業大賞2016 ノミネート企業&選定理由

 

男性は2004年に料理人として仁和寺に採用され、翌2005年に料理長(管理監督者)に就任。労働環境が厳しくなったのは2011年春ごろからで、その時間外労働は多い月で240時間を超えたといいます。仁和寺側は「男性は管理監督者である」ということを理由に、その間の支払うべき手当をあたえていなかったようです。

なかでも驚きだったのがあまりにも少ない休日。

なんと年間出勤日数が356日っで、349日は連続出勤だったというのです!

ブラック企業界隈の問題では過酷な労働環境にさらされてから数か月でなんらかの労災が発生しています。適切な休養がなければ、人間は1年以内に限界がきてしまうのは、あたりまえだと思う反面、そういう事例が後を絶たないのはおそろしいことです。

 

管理監督者とは?

仁和寺側が主張した「管理監督者」についてすこし説明をします。

労働基準法第四十一条には以下のような記載があります。

(労働時間等に関する規定の適用除外)
第四十一条  この章、第六章及び第六章の二で定める労働時間、休憩及び休日に関する規定は、次の各号の一に該当する労働者については適用しない。
一  別表第一第六号(林業を除く。)又は第七号に掲げる事業に従事する者
二  事業の種類にかかわらず監督若しくは管理の地位にある者又は機密の事務を取り扱う者
三  監視又は断続的労働に従事する者で、使用者が行政官庁の許可を受けたもの

赤字はこちらでつけさせていただきましたが、この部分が「管理監督者」にあたる記述になります。そして、

一般には部長、工場長など労働条件の決定その他労務管理について経営者と一体的な立場にあるものの意であり、名称にとらわれず実態に即して判断すべきもの

引用:基発第150号(360p)

と記されています。つまり、会社内での肩書ではなく、勤務実態により判断されることになります。

おそらく裁判はこの男性が「管理監督者」に該当するかどうかということが争点となったのではいかと予想されます。

この裁判についての男性のコメントは以下のサイトで読むことができます。

きょうとユニオンblog: 仁和寺・裁判の報告と感謝の言葉

 

まとめ

この記事では仁和寺における労災事件について取り上げました。

ざっくりまとめると、

  1. 仁和寺に当時料理長として勤務していた男性が349日連続勤務などの過酷な労働環境にさらされ、精神疾患を患った
  2. 「管理監督者」という理由で過剰な長時間勤務を余儀なくされたり、手当が与えられなかったりする
  3. 近年、この種の労働災害が後をたたない

とくにこの件は一般企業ではなく、非常に有名なお寺によるものだったということもあり、世間の注目を浴びました。しかし、株式会社であれ宗教法人であれ、雇用は雇用、特別視するようなものでもありません。先入観により明るみになっていない労働災害はまだまだ多く、これもまた氷山の一角でしかないような気がしています。

 

以上です!

おつきあいいただき、ありがとうございました。

 

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