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なぜ東京都の保育士は激烈に不足しているのか?求人市場・待機児童数のデータから考察してみた。

Hatena Feedly

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12月1日に「ユーキャン新語・流行語大賞」の銅賞に

「保育園落ちた日本死ね」

が選出されました。

 

www.nikkansports.com

 

このことばの元ネタとなったのが、はてな匿名ダイアリーに投稿された以下のブログです。

anond.hatelabo.jp

 

「一億総活躍時代」といわれるのに、子どもを保育園に預けられなかったら働けられないじゃん、活躍できねーじゃん!くだらねー国会議員クビにして保育園増やせや!という過激な内容が話題を呼び、テレビをはじめさまざまなメディアで報じられました。

いまや、この記事を投稿したひとの身元も特定され、Twitterでは「保育園落ちた人」というアカウントで9000人を超えるフォロワーを有しています。

保育園落ちた人 (@hoikuenochita) | Twitter

 

ぼくの家も子どもがひとりいて共働きです。保育所に入ることができ、普段ぼくが保育所へ子どもを送り迎えし、日中の空いた時間で仕事や家事をこなしています。

しかし、子どもはちいさく、しょっちゅう体調を崩します。一度体調を崩すと回復まで3日~7日くらいかかり、保育所へ預けることができません。そういうときは子どもの世話に忙殺され、仕事はすべてストップ。急ぎの仕事は朝の4時とかに起きて時間をつくり作業をしています。

共働きというライフスタイルは保育所なしではありえないなぁと痛感しています。

 

そこでこの記事では、保育士が足りていないのか、保育士の労働条件はどうなのかということを、求人データを見ながら考察してみたいと思います。

ちなみに調べてみると、「保育園が足りていない」という例のブログに書かれていた認識は若干語弊がある、ということがわかりました。

そのことについて、できるだけ具体的に書いていこうと思います。

 

なお、今回の記事を書くにあたって厚生労働省による

「第3回保育士等確保対策検討会」

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/s.1_1.pdf

を参考にしています。

 

目次

 

東京都の保育士の有効求人倍率

まずはこのブログですっかりおなじみになった有効求人倍率から見てみましょう。

求人倍率についてなじみのない方は、このブログの過去記事でわりと細かく解説しているので、そちらを参考にしていただければ幸いです。

www.macha-job.com

 

参考にするデータは全国でも群を抜いて待機児童問題が深刻な東京都のものを利用しています。

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引用:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/s.1_1.pdf

 

 

平成23年度~平成27年度途中までのおよそ5年にわたる有効求人倍率をはじめとするその他の数字の月ごとの推移が上図で示されています。

これを見ると、月ごとに波があるものの、全体的には明らかに右肩上がり。すごい勢いで保育士不足が進んでいることが一目瞭然です。

細かく見てみましょう。

有効求人数(赤茶色の棒)有効求職者数(青色の棒)を比較すると、その推移には明らかな違いがあります。

有効求人数がすごい勢いで増加しているのに対し、求職者数というのはほとんど変わっていないのです。このギャップこそが有効求人倍率を増加させている原因となっているのです。

 

なぜ有効求人数が急激に増加しているのか?

東京都の保育士が足りていない理由は「求職者数が過去5年でほとんど変化していないのに対し、有効求人件数が劇的に増えている」ということがわかりました。

次は「なぜ有効求人件数が増えているのか」ということについて考察していきます。

以下のグラフをご覧ください。

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引用:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/s.1_1.pdf

 

 

これは保育拡大量・保育申込者数・待機児童数の推移のグラフになっています。

この結果が示しているのもは、

  1. 保育所の数は当初の予定を超えて増えている
  2. 保育申込者は平成27年時点で例年の2倍以上に増えている
  3. 待機児童数は減少傾向ではあるがほぼ横ばい

この状況について他のブログなどをざっと見てみると、

「保育園は増えているのに待機児童が減っていない」

とおっしゃられている方が結構いらっしゃいました。

でもこれ、そんなに不思議なことなのかな?とぼくは思えてしまいます。

ようするに、

保育園が増えた→隠れていた利用希望者が一斉に出てくる→増えすぎて全部は受け入れられない

ということが起こっているだけなんじゃないかなっておもいました。様々に細かい理由はあるだろうけれど、大枠は「多すぎるニーズにこたえきれていない」というそれだけの話。

そして核心となる課題は「ニーズの増加に対して保育士の求職者が増えていない」ということになるのだとおもいます。

ただ、どうしてこれだけ保育希望者が増えたのかはまだまだ詳細にしかるべき調査が行われるべきだし、政府が保育申込数を読み誤ったなら新たな対策も必要なんじゃないでしょうか。

 

まとめ

以上、保育士の不足について求人市場の立場から考察をしました。

まとめると、

  1. 東京都の保育士がかなり不足しているのは、保育士の有効求人数がここ近年で激増したからである
  2. 待機児童解消のために政府は保育拡大施策を講じるも、潜在ニーズも顔を出し始めカバーしきれていない
  3. つまり保育園自体はめっちゃ増えてる
  4. 保育所をさらに増やすにもそもそも保育士の数が増えてない!!!

そして「保育士として働きたいひとをどれだけ増やすか」が待機児童問題で早急に解決せねばならないという結論になりました。

足りてないのは保育園じゃない、保育士だ!

もちろん、この現状については保育士を目指されている方、そして保育士として活躍されている方には釈迦に説法のようなものだと重々理解しております。

最後に、ひとりでも多くの保育士さんが活躍されることを願って、関東地方の保育士転職案件が豊富なマイナビ保育をご案内して締めたいとおもいます。

マイナビ保育

 

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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www.macha-job.com

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