人の転職を笑うな

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「ブラック企業の求人広告」を見破る方法を元求人広告営業のぼくが解説してみる

Hatena Feedly

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一年のうちで最も転職市場が忙しくなるシーズンはこれから3月にかけてと言われています。12月は実は求人広告が一年で最も少ない時期なのですが、これは企業側の年末の雑務諸々で手が回らないなんて説もありますが、なんというか「転職者希望者が動き出すのに求人広告は少ない」という不思議な月でもあります。

 

今回は、「求人広告の読み方」を解説したいと思います。

求人広告の執筆にあたってはいかに「リアル」を書き出していくかが何よりも重要なポイントです。しかし、実際に企業側からヒアリングで聞き出せることというのは限られているので、ここが難しい。ぼくもよく上司から「クソみたいな原稿」と罵倒されていました。

しかし、職を離れてみますと、求人広告をパッと読んだだけでその会社の求人に関する意識が何となく想像できるようになりました。砕けた言い方にすると「ブラック」な会社というのは一目でわかります。

こう書けば想像がつくと思うのですが、ぼくはブラック企業の求人原稿を大量に作ってました。週にだいたい50本くらいかなぁって感じです。

 

で、その経験を活かして、今回のようなことを書いてみようと思い立ったわけです。

細かいポイントを言い出せばキリがないわけですが、一つのことに注目すれば誰でも一発で「ブラック」を見破れるようになると思います。

 

目次

 

コツはひとつ!言いたくないことを隠している?

ズバリ、ブラック企業的な考え方とは何かと一言で言うならば、

「後ろ暗いものを隠そうとしているかどうか」

にあると思います。

会社に1度でも勤めたことのある人であれば、

「完全にクリーン(天国みたい)な職場など存在しない」

ということはすぐにわかると思います。

どこの会社でも多かれ少なかれ、何らかの「キツい」があるものです。

ぼくが思う「ブラック企業体質」というのは、そういうものがあるかないかよりもむしろ、

「キツいところをありのままに話さずに隠してしまう」

というものです。

求人広告を見る際は、都合の悪いことを可能なかぎり隠そうとしている感じがしたら要注意です。

そういう雰囲気の感じとり方を以下で解説していきます。

 

自社都合ワードを入れてくるところはブラック!

自社都合ワードとは、求職者目線に立っていない言葉のことを言います。

一番目にする機会が多いもので言えば「急募」という言葉ですね。

こういう言葉をデカデカされている時、「なぜこれをアピールするのか」という裏を探ってみると割と楽しかったりします。

このブログで頻繁に書いていることで恐縮なのですが、企業が求人を出す動機というのは「欠員補充」「増員」のふたつに分けられます。

そしてより良い労働条件を求めて転職する場合は、できるだけ「増員」の募集を行っている会社を選択したほうがいいです。

というのも、欠員募集の場合は「あいた穴を埋めてくれる人」を急いで探しているため、研修などそういうものはかなり雑に考えられているケースが多いです。むしろ、研修なんてしてくれるだけありがたいと思ったほうがいいくらいです。もちろん、求人を出す理由は究極的には「自社都合」なわけですが、「欠員補充」はネガティブ、「増員」はポジティブな会社の動向を示しています。

そして「急募」という言葉は極端な話、

「採用された瞬間、ロクな研修も受けられないまま繁忙期に入った職場にブチ込まれる」

という可能性もあるわけです。正直、採用を急いでいるかどうかなんて求職者からしたら全く関係ないことで、そういう自分勝手な言葉が入るということはそれだけ「ヤバい」状態であるということのあらわれとも考えられるのです。

 

待遇欄や休日休暇欄の分厚さに露骨に「ブラック」が出る!

まずはリクナビNEXTで掲載されていた企業のうち、2つの待遇・福利厚生欄を比較してみましょう。

 

A社

●残業手当全額支給 
●福利厚生も充実
 本人負担が約4割の「●●健康保険組合」への加入をはじめ、
 「育児支援制度」も整えており、働きやすさも◎
●資格取得もサポート!
 当社が提携するスクールでの割引が可能!
●スキルアップサポート※無料のメニュー多数
●クラブオフ利用※リゾート・グルメメニュー多数

●社会保険完備

●有給休暇

 

B社

●賞与年2回
●交通費規定支給
●社会保険完備
●業績・精皆勤手当

 

最近ではやっぱり「ブラック企業」という言葉が広く知られているので、待遇欄がどれだけ分厚いかはまずチェックしておくといいでしょう。

そこで注目しておきたいところは、

「その記述に具体性があるか」

という点です。

例えば上記のA社では、福利厚生の詳細についてのコメントがあるのに対し、B社では4項目がただ羅列されているだけです。

求人広告では、限られたスペースの中に情報をどれだけ詰め込むかが重要になります。クライアントはお金を出して原稿スペースを確保しているので、原則的に空欄ができるということは何か理由があります。いくつかあげてみると……

  • 営業担当が面倒臭がった。
  • 特に書くべき情報がなかった(環境整備が遅れている)
  • 書けることあるけど、できるだけ求職者に知らせたくない待遇がある

このうち、赤字の項目がブラックの目印になります。

赤字に相当するものの例を挙げるなら「有給休暇」です。

ご存知の方も多いでしょうが、有給休暇とは法で定められた労働者の権利です。有給休暇がない会社というのは原則的にありえません。だから待遇欄には有給休暇の文字は絶対にかけるはずなのですが、どれだけスペースが余っていてもこれを書こうとしない会社というのは存在します。その理由はどこの会社でも同じで、

「簡単に休めると思ってほしくない」

という言葉を様々なところで異口同音に聞かされました。

ですので、待遇・福利厚生欄や休日欄での分厚さというのは

「当たり前のことをしっかり書いているかどうか」

 の指標にもなります。

 

給与に幅がある求人は「詳細な事例」がなければブラック!

これも実際は上述の福利厚生欄の話と同じで、どれだけ具体的に記述しているかという点をチェックしましょう。

例えば、こんな求人広告をよく目にします。

給与:月給20万〜40万円

最低と最高で倍の開きもあるというのがどうもクサイですね。

※住宅・リフォーム系の営業職とかこういうのホント多いです。

求人広告はあくまで現実に即していればOKですので、この給与の開きの理由に明確な基準があればこのような書き方ができます。

これは大体職務経験や資格の有無などで初任給が異なる場合にある表記ですが、単に給与の上限と下限が書かれただけの求人広告のほとんどは、厚待遇に見せるためのトリック!ブラック的な求人です。

 初任給に開きがある求人広告は、その採用事例・給与事例があるかどうかをチェックしておきましょう。具体的には、転職者の年齢やキャリア、保有資格と月給の関係がわかるデータであれば信頼に足ります。

 

経営者の人柄や感情論で押してくる企業はブラック!

雇用にあたって、「休みがどれだけ取れる」とか住宅補助などの「福利厚生」の話は非常に重要です。環境がきちんと整備されている求人広告であればそう言ったことを埋めていくだけでそれなりにスペースがパンパンになるのですが、人柄や感情論がなぜ求人広告で入ってくるのでしょうか?

こういった求人広告は「それしか言うことがない」から空欄を埋めるために人柄や精神論を書いていることが多いです。

もちろん、職場の環境を具体的に伝えるためにこれらの情報はかなり重要です。しかし、それは会社として伝える内容の優先順位としては低く、絶対に書く必要があるならば広告サイズを大きくとってアピールすべきこと。

それをせずに、最低限の基礎となる諸々の待遇などを書かずにこれらのことを書いている求人広告というのは「それしか書くことがない」ことを露呈しているのです。

「圧倒的成長!」もこのパターンですね。

 

まとめ

以上、長々と書かせていただきましたが、注意してもらいたいことが一点あります。

それはもうすごく当たり前のことなのですが、「求人広告はその会社の全てを示しているわけではない」ということです。

どんなにいい会社でも求人広告の担当者が杜撰だったり、ただノウハウを知らなかっただけというケースもあります。

ですので、求人広告が拙くても仕事や会社自体に興味を持ったらまずは会社ホームページを覗いてみる、他の求人サイトで広告が出てないかをチェックする、ということをやってみることをおすすめします。

 

転職希望の方はこれから3月にかけて準備が忙しくなると思いますが、この記事がちょっとでもお役に立てれば本望です。

 

また、求人サイトについてのまとめもこのブログではしているので良かったらこちらも参考にしてみてください。

www.macha-job.com

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